1940年代パリ製の真鍮と鉄の棚。長い時間の中で塗装は色あせ、真鍮は腐食してしまっていました。各所に手を入れ往年の輝きを取り戻す作業をご紹介します。
トップにあるはずの飾りは無くなり、鉄は錆びて、骨格も歪んでしまっています。
各部材をつなぐネジは、雰囲気のあるマイナスネジですが、錆びて細ってしっかり締められなくなっています。
止める鋲がちぎれ針金で固定されたアイアン唐草。褪せた黒色をめくると金箔の跡を発見しました。
原型はとどめていながらも、黒く変色してしまっている真鍮部品。
腐食が進み穴が開いてしまった真鍮飾り。
棚板の縁を廻る真鍮帯も、腐食して裂けたり潰れたりしています。
無くなっていた真鍮の擬宝珠(ギボシ)は新たに作成。
傷んだネジも新規で作成して、部材同士しっかりと組み上げ。
鉄生地まで手入れした後に塗装し、その上に金箔を貼り込んで仕上げたオーナメント。
修復ができない状態だった縁周りの帯も、穴の開いた真鍮飾りも、新たに作って復元。
鉄と真鍮の棚が復活しました。洗練された印象の造形に黒と金色が美しいです。
金属製の家具は長い期間使われると、凹んだり擦れたりの通常のダメージだけでなく、酸化して起こる腐食が深刻な問題になり、それを放置しておくと、たとえ気に入っていたとしても手放さざるを得なくなります。
簡単に買い替える選択ができない大切な物は、思いついたときにお色直しをして長生きさせてあげてください。
この先も長く使っていただけるように、弱った部材の修正や無くなった部品の作成をして、誠心誠意、レストア・修復させていただきますのでご相談ください。
大切にして来た歴史など、どのようなお話しが聞けるか楽しみにご連絡をお待ちしております。
「こんなのもできますか?」などお気軽にお問い合わせください。
ハマースミス
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